ライオン(獅子)

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概要

ライオンは、哺乳類の一種で、大型の猫科動物である。オスのライオンは鬣(たてがみ)と呼ばれる長い毛が首周りにある。

ライオンは社会性のある動物であり、群れを作って生活する。

ライオンは獰猛で知られ、頂点捕食者としての地位を持っている。
ライオンは野生動物の中でも人気があり、その力強い姿と雄々しい咆哮が特徴とされている。

他言語での表記

英語lionライオン
イタリア語leoneレオーネ
スペイン語leónレオン
ドイツ語Löweレーヴェ
フランス語lionenリオン

イメージや象徴

『考察事典』おすすめの一冊

イメージ・シンボル辞典

神話、聖書、錬金術、紋章、文学などの観点から、「言葉」や「物事」のもつ象徴的意味とイメージをまとめた事典です。

今は忘れられた民間伝承の解説もあり、考察・参照におすすめの一冊です。

ライオンには、「威厳」「勇敢」「王」「野心」「太陽」などのイメージや象徴的な意味があります。

キリスト教・聖書におけるイメージ

ライオンは、イスラエルの部族の中で最も強いユダ族の紋章である。

宗教画において、ライオンは聖ヒエロニムスのそばに描かれることがある。
聖ヒエロニムスが怪我を負ったライオンを助け、ライオンが彼を慕っているためである。
猛獣を手なずけたという逸話は、威光がより高まると感じられる。

Saint Jerome in the desert – XVth cent – Detroit Institut of Art

威厳、力

ライオンはその威風堂々とした姿勢や強力な体格から、威厳と力の象徴とされる。

物語や絵画においては、ライオンには王者としての地位や支配力があり、他の動物たちからの尊敬を集める描写も見受けられる。

勇気、勇敢さ

ライオンは、勇気と勇敢さの象徴とされる場合がある。
彼らは獲物を狩り、自分たちの領土を守るために勇敢に闘う。

家族、絆

ライオンは社会性を持ち、群れで生活する。
特にメスは協力して子育てを行い、家族や絆の象徴とされる。

ライオンの群れは結束力が強く、相互支援や協力を重視するとされる。


王、支配者

ライオンは「百獣の王」「ジャングルの王」とも称され、王の象徴とされることがある。
その堂々とした姿勢や優れたリーダーシップ能力から、支配者やリーダーのイメージと結び付けらる。

王家や貴族の紋章としても人気。


野心

ライオンは優れた狩猟能力と強力な体力を持ち、自己主張が強い生物として知られている。
その威圧的な存在感と自信によって、ライオンは野心的で自己主張の強いイメージを持つことがある。

また、ライオンは群れの中で最も力強く、支配的な存在でもある。
雄ライオンは自分の地位を守るために戦い、テリトリーを確保する。
このような行動が、野心的な性格や地位の追求と結びつけられ、野心的な人物を連想させることがある。


太陽

ライオンは、太陽とともに描かれることもある。
1979年の暴動前まで、君主制イランの国旗でもあった。

若いラインは日の出を、老いたライオンは日没を意味する場合がある。

Lion and Sun

関連作品

ライオンが、モチーフやシンボルとなった作品を紹介します。

Daniel in the Lions’ Den(絵画)

Peter Paul Rubens, “Daniel in the Lions’ Den”

ピーテル・パウル・ルーベンスの作品(1614-1614年)。

旧約聖書のダニエル書のとある場面を描いている。

ダレイオス王は、自分ではなく神を信仰しているダニエルに対して、ライオンの洞窟で一晩過ごすように命じた。
ダニエルの揺るぎない信仰心を象徴している。

Daniel in the Lions’ Den は、「非常に危険な状態」という意味もある。

A Lion Attacking a Horse(絵画)

George Stubbs, “A Lion Attacking a Horse”

ジョージ・スタッブスの作品(1762)。

スタッブスは、馬の解剖に精通し、馬を描いた絵で有名である。

スタッブスは、ライオンに怯える馬というテーマに惹かれ、ライオンを描いた作品もいくつか残っている。

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