ネコ(猫)

目次

概要

ネコは、哺乳類のひとつで、家庭で飼われているペットの代表格として知られる。
人懐っこく、愛嬌があるため、古くから人々に愛されてきた。

表記:猫、ネコ、ねこ

他言語での表記

英語catキャット
イタリア語gattoガット
スペイン語gatoガト
ドイツ語Katzeカッツェ
フランス語chatシャ、シャット

イメージや象徴

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猫(ネコ)には、「幸運」「月」「自由」「気まぐれ」「しなやか」などのイメージや象徴的な意味があります。

キリスト教・聖書におけるイメージ

猫は、悪魔の化身で、と対照的なものとして扱われる。
猫と犬の争いは、悪と善の闘いを表す。
猫は、好色や怠惰を意味する。

《最後の晩餐》では、猫がユダのそばに描かれることがあり、ユダが裏切者であることを表す。

The Last Supper, Cosimo Rosselli, 1481-1482

幸運

猫は世界中で「幸運の象徴」としても知られている。
特に、日本では「招き猫」が繁栄や商売繁盛を願うお守りとして親しまれてる。

猫と月を結びつける伝承がいくつかある。
豊穣の女神は、猫の中に宿る場合がある。
月の女神アルテミスは、猫に姿を変える。

また、暗闇で光る猫の目が、真夜中の月を連想させることも由来とされる。

独立、自由、気まぐれ

猫は、自立心や独立性を象徴する動物とされている。
犬と違い、猫は自分で狩りをし自分のペースで生活する。
そのため、猫には独立や自由といったイメージがある。

「猫っぽい人」は、マイペースな性格や、気まぐれな性格を意味する。

神秘、魔術

猫は、古代エジプトでは神の使いで神聖な動物として崇められ、殺すと死刑に処された。
魔女の使い魔としても有名で、猫には9つの魂が宿り長命であるとされた。
一方で、猫は夜行性で、暗闇で目が光ることから、不吉なイメージも持たれることがある。

しなやかさ、柔軟性

猫は身体能力に優れており、特に柔軟性が高いため、「しなやかな」というイメージがある。
猫の骨格構造は、他の哺乳類と比べて背骨が長く、腰椎や尾椎の数が多いことが特徴で、これにより猫は驚異的な柔軟性を発揮し、身体を自在に曲げることができる。

警戒心

野生の猫は、獲物を追いかけるために狩猟の技能を身に付け、同時に敵から身を守るために警戒心を持つ。
家猫も、その遺伝的な本能を持っているため、見知らぬ人や環境に対して警戒心を持つ傾向がある。
また、猫は独立心が強く、自分の領域を守るためにも警戒心を持つことがあるため、猫には「警戒心」というイメージがある。

関連作品

猫(ネコ)が、モチーフやシンボルとなった作品を紹介します。

猫をからかう二人の子供(絵画)

Rembrandt, "Still Life with Peacocks(1639)"
Rembrandt, “Two Children Teasing a Cat”, 1588-1590

バロック期のイタリアの画家であるアンニーバレ・カラッチの作品(1588-1590年)。

二人の子供が笑顔を浮かべながら、ザリガニのハサミで猫の耳をつまんでいる。

黒猫(絵画)

Black Cat, undated; 18th century
Qing dynasty, 1644–1912
Chinese
Min Zhen 閔貞, 1730–after 1791
Hanging scroll; ink on paper
y1947-65

中国人画家・閔貞(びんてい, Min Zhen)の作品。

18世紀の中国人8人の画家グループ「揚州八怪(ようしゅうはっかい)」の関係者とされています。
「揚州八怪」は、表現力豊かで個人主義的なスタイルで描き、伝統的な考え方を否定しました。
メンバーはみな貧しい出自か、過酷な生い立ちをもつ人々で、閔貞も孤児でした。

閔貞や絵画に関する情報が少なく、この絵も「まるまる太ったキュートな黒猫」「手がふかふかしている」「しっぽまで可愛い」「得意げな表情が可愛い」という見たままの感想しかありません。

猫の遊び(絵画)

Rembrandt, "Still Life with Peacocks(1639)"
Henriette Ronner-Knip, “Kitten’s Game”, 1860-1878

オランダ出身の女性画家ヘンリエッタ・ロナー=クニップの作品(1860-1878年)。

犬や猫の絵を得意とした画家で、ブルジョワ的な環境で遊んでいる猫の絵画シリーズが有名です。

ルイス・ウェイン猫画集

ルイス・ウェイン猫画集 vol.1

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Louis Wain
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ルイス・ウェインは、大きな目をした猫の絵で有名なイギリスの画家です。

彼は精神病を抱えており、猫のイラストを描くことが彼の療法の一つでした。
彼が描いた猫たちは、大きな目やしっかりとした線で描かれ、カラフルで幻想的な雰囲気を持っています。
彼が描いた猫のイラストは、現在でも猫愛好家やアートファンから愛され続けています。

彼の半生について、ベネディクト・カンバーバッチ主演で映画化されました。

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佐野洋子が執筆し、絵本として出版された作品。

何度も生まれ変わりを繰り返す猫が、人間との出会いや別れ、そして再会を通して、命や愛について考える。

猫の視点から描かれた美しいイラストと、深い哲学的テーマが話題となり、多くの読者に愛されている。

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