坂道

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概要

坂道とは、地面が水平ではなく、上りや下りの傾斜がある道路のことを指す。

一般的に、急な傾斜がある場合は「急坂(きゅうさか)」、緩やかな傾斜がある場合は「緩坂(かんざか)」と呼ばれる。

他言語での表記

英語slopeスロープ
イタリア語collinaコッリーナ
スペイン語cuestaクエスタ
ドイツ語Hangハング
フランス語penteパント

イメージや象徴

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坂道には、「人生」「苦労」「努力」「挑戦」「現世とあの世の境」などのイメージや象徴的な意味があります。

人生

日本では、昔から「坂道」が文学や芸術、映画などに頻繁に登場し、人生のさまざまな局面を表現する手段として使われてきました。

徳川家康は「人生は重荷を背負うて坂道を行くが如し」という言葉を残しました。

苦労

坂道は一般的に、傾斜がきつく、登り降りが大変な場所であるため、苦労というイメージがあります。

努力、挑戦、成長

坂道を登ることは、目的地に向かって進む過程であり、その過程での努力が報われるという希望や、達成感を感じられることがあるため、苦労の他にも、努力、挑戦、成長などのイメージが付随します。

落ちぶれ、衰勢

下り気味の坂道「下り坂」には、凋落(ちょうらく)気味の状態を表します。

実際には、下り坂では歩行が楽であったり、物も勢いよく転がるが、落ちぶれていく様や衰勢などのマイナスのイメージを持ちます。

現世とあの世の境

坂は、「生者の住む現世と死者の住む他界(黄泉)との境目」を象徴する場合があります。

日本神話において生者の住む現世と死者の住む他界(黄泉)との境目にある坂、または境界場所として、黄泉比良坂または黄泉平坂(よもつひらさか)が有名です。

『古事記』では「黄泉比良坂」、『日本書紀』では「泉津平坂」または「泉平坂」、『出雲国風土記』では「黄泉之坂」などと表記されています。

この場所は冥界への入り口とされ、イザナギ神と女神イザナミが永遠に別れた場所として、、日本神話における生と死の境界を象徴する重要な場所です。

関連作品

坂道が、モチーフやシンボルとなった作品を紹介します。

坂の上の雲(小説)

坂の上の雲

坂の上の雲

司馬遼太郎
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発売日: 1999/01/10
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『坂の上の雲』は、司馬遼太郎による日本の小説で、1969年に出版された。
日清戦争から第二次世界大戦までの約50年間にわたる、陸軍士官・糸川譲治の生涯を描いた長編小説で、日本近代史を反映する作品としても高く評価されている。

『坂の上の雲』というタイトルは、明治維新によって急激な変化を迎えた日本が、近代国家として歩みだし日露戦争に勝利していくまでを「坂を上る」ことに例え付けられたという考察がある。

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