レモン(檸檬)

概要

レモン(檸檬)は、柑橘類の一種で、酸味のある果物です。
明るい黄色の果皮を持ち、楕円形からやや丸い形をしています。

イメージや象徴

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    レモン(檸檬)には、「神の光」「誠実な愛」「繁栄」「幸福」「清涼感」「浄化」「無価値なもの」「苦い経験」「つらい思い出」などのイメージや象徴的な意味があります。

    キリスト教・聖書におけるイメージ

    レモンは「神の光」のシンボルとされます。
    キリストやマリアの図像で、柑橘類が描かれることがありますが、オレンジは受難を表し、レモンは神の威光を表します。
    また、オレンジとレモンを合わせると、豊饒と多産を表します。

    他にも、レモンの木は聖母マリアと関連付けられることが多く、「誠実な愛」を意味することがあります。

    繁栄、幸福

    レモンは一部の国では高額で輸入される貴重な果物でした。
    特にヨーロッパでは、レモンが長い間手に入りにくく、高価なものであったため、「富」の象徴とされていました。
    持っているだけで「裕福さ」や「繁栄」を示すものとされました。

    また、レモンの木は鑑賞用に、レモンの実は美容用、食用、薬用として広く利用されています。
    多くの用途に使えることから、生活のさまざまな面で役立ち、「幸福」の象徴とされることがあります。

    花言葉

    レモンの花言葉には、「心から誰かを恋しく想う」、「香気」、「誠実な愛」、「思慮分別」などがあります。

    清涼感、爽やかさ

    レモンは鮮やかな黄色であり、その見た目から爽やかで清涼感のあるイメージを持ちます。
    レモンの香りは爽やかでリフレッシュ効果があり、清潔感やリラックス効果、リフレッシュメントを象徴するものとして用いられることがあります。

    浄化

    古代からレモンは「浄化」や「清潔」のシンボルとして使われてきました。
    レモンの爽やかな香りによるリラックス効果、抗酸化作用によるデトックス効果、レモンを使った民間療法などにより、レモンには「浄化」のイメージがあります。

    また、レモンの酸性成分は、家庭用洗剤や清掃用品としても利用されています。
    レモンの汁や皮は、汚れや油分を効果的に取り除くため、「清潔」のイメージがあります。

    無価値な人、もの

    アメリカ英語(スラング)において、レモンは「無価値な人、もの」「出来損ない」「役立たず」「ポンコツ」を意味する場合があります。
    レモンカーは「中古自動車(主に欠陥車)」を表します。

    レモンの反対に、桃は「魅力的な人(もの)」を意味します。

    苦い経験、つらい思い出

    レモンの酸味や苦味は、人生における「苦い経験」や「つらい思い出」を連想させます。
    例えば、酸っぱいレモンは困難な状況や辛い出来事を表現するために使われることもあります。
    そのため、レモンが「失望」「苦汁」「苦渋」などの象徴となることがあります。

    アメリカの作家、教育者、実業家のデール・カーネギーの「レモンを手に入れたらレモネードを作れ」ということわざがあります。
    これは「人生において何か上手くいかなかったら、苦い経験や不運を得たら、そこから何か良いものを作りなさい」という意味です。
    レモンはそのまま食べても美味しくありませんが、レモネードに工夫すると美味しくなります。

    19世紀フランス象徴派の詩人であるステファヌ・マラルメの『不運』では、「苦い理想の金色のレモン」、悲嘆のシンボルとしてレモンが登場します。

    Toujours avec l’espoir de rencontrer la mer,
    Ils voyageaient sans pain, sans bâtons et sans urnes,
    Mordant au citron d’or de l’idéal amer.

    いつも海に出会う希望を抱いて、
    彼らはパンも棒も壺も持たずに、
    苦い理想の金色のレモンをかじりながら旅をした。

    « Le Guignon » Stéphane MALLARME

    関連作品

    レモン(檸檬)が、モチーフやシンボルとなった作品を紹介します。

    オレンジ、レモン、青い手袋のある静物(絵画)

    Still Life of Oranges and Lemons with Blue Gloves, Vincent van Gogh, 1889

    オランダの画家フィンセント・ファン・ゴッホの作品(1889年)。

    ゴッホの筆遣いや色合いの特徴が大きく現れており、大変人気のあるヒマワリシリーズ(連作)と同様、黄色の色調にこだわった作品です。

    レモンをモチーフにした作品としては、『レモン籠と瓶』(1888年)も有名。



    レモンの枝(絵画)

    Branch of Lemon, Claude Monet, 1926

    フランスの画家クロード・モネの作品(1926年)。

    クロード・モネの作品の特徴である、光と影、自然光の変化、色彩などが感じられる作品です。

    レモンを抱く少女(絵画)

    Girl Holding Lemons, William Adolphe Bouguereau, 1899

    フランスの画家ウィリアム・アドルフ・ブグローの作品(1899年)。

    ブーグローは、神話や聖書の一場面、少女やヌードの女性を題材とした絵画を多く残しました。

    黒髪の若い女性が、首を少し傾けてこちらを真っすぐ見つめており、枝や葉が付いたレモンを 7 個ほど抱えています。

    屋外のポートレートで、太陽に照らされた山頂がピンク黄色の色調で描かれています。

    檸檬(小説)

    檸檬

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    梶井 基次郎
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    梶井基次郎の小説。
    国語の教科書に掲載されていることが多い、有名な文学作品。

    肺を病み、憂鬱に心を潰されそうになりながら京都 の街を彷徨っていた「私」は、果物屋で目に留まったレ モンを買う。
    その冷たさと香りに幸福感を感じて、「私」はレモンを…。

    Lemon(楽曲)

    米津玄師の楽曲。

    この楽曲でレモンが象徴することについては、YouTubeのコメント欄の考察をご参照ください。

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