バラ(薔薇)

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概要

バラは、ローズ科の落葉低木で、世界中で愛されている花の一つです。花色や形が豊富で、さまざまな種類がある。
バラの花びらは、化粧品や香水の原料としても利用される。

表記:薔薇、バラ、ばら

他言語での表記

英語roseローズ
イタリア語rosaローザ
スペイン語rosaロサ
ドイツ語Roseローゼ
フランス語roseローズ

イメージや象徴

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バラ(薔薇)には、「愛」「美」「軍功」「純潔」「美しい女性」「二面性」などのイメージや象徴的な意味があります。

花言葉

赤いバラ :「愛」「美」「情熱」「熱烈な恋」
ピンクのバラ :「感謝」「上品」「ロマンス」
オレンジのバラ :「誇り」「絆」
黄色のバラ :「友情」「思いやり」「謝罪」「嫉妬」
白いバラ :「純潔」「無邪気」「永遠の愛」
青いバラ :「奇跡」「謎」
紫のバラ :「魔法」「気品」
黒いバラ:「不滅の愛」「悲しみ」「再生」

1本:「ひとめぼれ」「あなたしかいない」
2本:「この世界にはあなたと私2人だけ」
3本:「愛しています」
4本:「死ぬまで気持ちは変わりません」「離れません」
5本:「あなたを崇拝する」「とても愛している」
6本:「あなたに夢中」「あなたのものになりたい」
7本:「ひそやかな愛」
8本:「あなたの思いやりに感謝します」
9本:「あなたといつも一緒にいたい」
10本:「あなたはパーフェクトです」
11本:「あなたは宝物です」
12本:「私と付き合ってください」
13本:「永遠の友情」
14本:「あなたを誇りに思います」
15本:「許してください」
16本:「道中ご無事に」
17本:「あなたは私のもの」
18本:「あなたはいつまでも若々しく美しい」
19本:「あなたを待っています」
20本:「私を信じてください」
21本:「あなただけに尽くします」
22本:「あなたの幸運を祈ります」
24本:「いつもあなたを想っています」
25本:「あなたの幸せを願っています」

30本:「ご縁がありますように」

40本:「私の愛は本物です」
44本:「変わらぬ愛を誓います」「死が二人を分かつまで」

50本:「決して後悔させません」

99本:「死ぬまであなたを愛しています」
100本:「百年先も愛しています」「私はあなたのもの」

108本:「結婚してください」

365本:「365日、毎日あなたを想っています」
999本:「何度生まれ変わってもあなたを愛します」

※諸説あり

キリスト教・聖書におけるイメージ

バラに棘が生えたのは、人間が原罪を犯した後。

聖母マリアは、「棘のないバラ」「神秘のバラ」と表される。

白いバラは聖母の純潔、赤いバラは殉教の血を表す。

キリストが十字架にかけられた際にかぶせられた茨の冠は、人間の原罪を意味する。
人類救済のために、キリストは荊冠(人間の原罪)を負った。

「薔薇十字団(Rosenkreuzer)」は、17世紀にドイツで創設された秘密結社で、神秘主義や錬金術の影響を受けている。
中央の赤いバラは、キリストの心臓(聖心)を表すという説がある。

神話におけるイメージ

愛と美の女神ヴィーナスを表す。バラの棘は、愛の試練を表す。

紋章におけるイメージ

若さ、美しさ、喜び、無垢などを表す。
バラは軍功も表し、戦場をバラ園に例えることがあった。

15世紀後半にイギリスで起きた薔薇戦争が有名。
位継承問題に端を発していた、ランカスター家とヨーク家の抗争であり、ランカスター家が赤いバラを、ヨーク家が白いバラをシンボル(家紋)にして戦ったことから、薔薇戦争と呼ばれるようになった。

愛情、情熱

バラは愛の花として有名で、赤いバラが特に愛情や情熱を表す。
これは、古代ローマの神話に登場する愛と美の女神ヴィーナスが、棘に刺されて出血した際に、白いバラが赤く染まったという伝説に由来する。

純潔、清純

白いバラは純潔や清純を表し、花嫁のブーケなどに用いられる。

美しい女性

バラは美しい花としても知られており、女性の美しさや魅力を象徴することもある。

二面性

バラには、一方で美しさ、愛情、情熱、喜びなどの象徴であるが、同時に、もう一方で痛み、死、秘密主義、密会、そして裏切りの象徴でもある。

バラの刺は美しさとは裏腹に痛みを伴うことから、美と痛み、喜びと悲しみ、そして生と死といった対立する要素を併せ持つことから、二面性の象徴となっている。
また、バラは色や形によって意味合いが異なることもあり、紅いバラは愛情や情熱を、白いバラは純粋さや無垢を、黄色いバラは嫉妬や裏切りを表現することもある。

関連作品

バラ(薔薇)が、モチーフやシンボルとなった作品を紹介します。

ヘリオガバルスの薔薇(絵画)

The Roses of Heliogabalus, Lawrence Alma-Tadema, 1888

イギリス系オランダ人の画家ローレンス・アルマ=タデマの作品。

若いローマ皇帝ヘリオガバルス(西暦203-222 ) の宴会で、人々が降り落ちてくる大量のバラの花びらに驚いている様子を描いている。

絵のもととなった伝記集『ローマ皇帝群像』(ヒストリア・アウグスタ)では、花びらに埋もれて窒息死してしまった人もいた。

薔薇の花束(絵画)

Bouquet of Roses, Pierre-Auguste Renoir, 1900

フランスの印象派の画家ピエール=オーギュスト・ルノワールの作品。

かつてルノワールは、花を見る・描くことを「ヌードの肌色の研究のため」と述べており、この作品も肌色の研究のために描かれたとされる。

この作品の左下には、バラに使われた色と同じピンクと白で、小さく女性の横顔が描かれている。

薔薇色の人生(楽曲)

1946年に発表されたエディット・ピアフの楽曲。

原題のLa Vie en rose(ラ・ヴィ・アン・ローズ)は、日本語で薔薇色の人生と翻訳された。

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