アリス(Alice)

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概要

「高貴」を意味するドイツ語 adal に由来する女性名。

イギリスやアメリカなどの英語圏で古くから愛されている名前で、ルイス・キャロルの小説『不思議の国のアリス』の主人公であるアリス・リデルの名前でも知られる。
王族や貴族の名前としても用いられてきた。

たとえ話の登場人物の名前としてもよく利用され、「Aさん」の代わりにAliceと言う。

短縮形は、アリー(Allie、Ally)、エリー(Ellie)など。

他言語での表記

英語Aliceアリス
ラテン語Aliciaアリシア
ポーランド語Alicjaアリツィア
イタリア語Aliceアリーチェ
中国語爱丽丝ài lì sī

イメージや象徴

『考察事典』おすすめの一冊

英米人名語源小辞典

英語圏で使われる約1800の人名を収録した事典です。

ギリシア語、ラテン語、ヘブライ語、ケルト語、ゲルマン語などかあら、その人名の歴史を探究します。

人名の由来や意味について調べる際におすすめの一冊です。

アリス(Alice)は、「高貴」「真実」などのイメージや象徴的な意味があります。

高貴

「高貴」を意味するドイツ語 adal に由来することから高貴なイメージがある。
中世から近世にかけて欧州で一般的だったアデライードやエレオノーラなどの女性名から派生した名前で、高貴なイメージがあるとされている。

真実

アリスをラテン語綴りにしたアリシア(Alicia)は、ギリシャ語の aletheia (「真実」の意)が由来とされる。
そのため、アリスの名前に「真実」といったイメージを持つ場合がある。

『不思議の国のアリス』の主人公

ルイス・キャロルの小説『不思議の国のアリス』の主人公であるアリスのイメージが強い。
清純で純粋な心を持ち、理想の少女像として讃えられたことから、アリスという名前に「清純」「純粋」などのイメージを持つ場合がある。

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関連作品

アリス(Alice)が、モチーフやシンボルとなった作品を紹介します。

Go Ask Alice (小説)

Go Ask Alice

Go Ask Alice

Anonymous
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匿名の著者による1971年の日記形式の小説。
物語は、15歳の少女アリスが、友人たちとのパーティでLSDを服用し、その後薬物中毒に陥っていく様子が描かれている。
アリスは、親や教師たち、そして自分自身との戦いの中で、ついに自分自身を失ってしまう。

薬物は『不思議の国のアリス』に登場する薬をイメージさせ、若者の薬物乱用問題について深く考えさせる物語として広く知られている。

アリス (映画)

アリス

アリス

クリスティーナ・コホウトヴァー
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1988年に公開された映画。

ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』を原作に、独自の世界観で脚色・映像化したもので、ダークで陰湿な雰囲気が漂っている。

アリス役の少女以外はすべて人形で、実写とストップモーションアニメーションを組み合わせた作品。

公開後は「物語の暗い奥深さを探求する非凡な映画」「光と甘さをすべて取り除いているが、ルイス・キャロルの物語には反していない」と評価されたが、2011年にDVDがリリースされるまでこの映画は入手できない状態だった。

アリスギア アイギス (スマートフォンゲーム)

DMM GAMESのスマートフォンゲーム。「不思議の国のアリス」をモチーフにしたファンタジーゲームで、主人公がアリスという名前。

アリスと蔵六 (漫画)

アリスと蔵六(1) (RYU COMICS)

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今井哲也
660円(05/19 00:22時点)
発売日: 2013/04/15
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今井哲也による漫画作品。花屋を営む蔵六が、「アリスの夢」と呼ばれる超能者である紗名(さな)に出会ったことをきっかけに、様々な事件に巻き込まれていく。

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