爪を見る
概要
爪を見る行為は、一般的には爪や指の状態を確認するために行われる普通の動作です。
しかし、時折、「爪を見る」ことが特別な意味を持つ場面もあります。
例えば、悪役や素行が悪いキャラクターが、相手が話している最中でも関わらず、自分の爪を見ることがあります。
こういった状況は、その行動を目にする人に強い印象を残します。
HELLUVA BOSS(S1: Episode 3) より、相手が話している最中に爪を見るキャラクター(1分13秒あたり)
HAZBIN HOTEL (PILOT) より、爪を見ながら話すキャラクター(11分54秒あたり)
このページでは、こうしたポイントに焦点を当て、「相手が話している最中に爪を見る」「会話中に爪を見る」「自分の爪を見ながら話す」などの心理やイメージ、象徴的な意味についてまとめます。
表記:ツメ、爪を見る、爪をいじる、爪を触る
イメージや象徴
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爪を見ることには、「退屈」「興味なし」「余裕」「気休め」「時間をやり過ごす」「不敬意」などのイメージや象徴的な意味があります。
退屈、興味なし
相手が話している最中に爪を見ることは、その話に対して興味がない様子を表す場合があります。
相手の話が退屈で興味がなく、手持無沙汰に爪を見るような印象です。
相手の話に退屈している様子を表すポーズは、他にも「頬杖をつく」「手遊びをする」などがあります。
しかし「爪を見る」ことは相手から視線を外す必要があるため、より意図的なポーズ(あえて退屈さをアピールしている)ようにも感じさせます。
余裕
爪を見ることは、身だしなみをチェックする「余裕」を感じさせます。
例えば、ライバルや敵対する相手と会話している最中に爪を見ることは、相手を脅威として感じていない様子をイメージさせます。
他にも、相手から怒られている時に爪を見ることは、何を言われても平気な様子をイメージさせます。
気休め
何かが期待通りに進まなかったり、がっかりした時に、ため息をつきながら爪を見ることもあります。
これは、主に爪が美しいキャラクターや人物に見受けられる動作で、自分のお気に入りのネイルを見ることで落胆した気分を上げようとしている可能性があります。
テンションを上げるためや、気休めのために爪を見ることがあります。
時間をやり過ごす
例えば、相手の話がだらだらと長く続く場合に、爪を見ることがあります。
相手が目の前にいるため、そこから動くこともできず、爪を見て時間をやり過ごす様子を表します。
不敬意、軽んじる
相手が話している最中に爪を見ることは、相手の発言や意見を聞いていない(認めていない)、軽んじているようなイメージがあります。
相手に対してリスペクトが欠けている様子を表す場合もあります。
豆知識
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関連書籍
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