パープル(紫)

目次

概要

紫は、基本的な色の1つで、赤と青を混ぜ合わせて作られる。

他言語での表記

英語purpleパープル
スペイン語violaヴィオラ
イタリア語moradoモラド
ドイツ語lilaリラ
フランス語violetヴィオレ

イメージや象徴

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紫には、「高貴さ」「神秘的な魅力」「豊かさ」「個性」「不吉」などのイメージや象徴的な意味があります。

キリスト教・聖書におけるイメージ

紫は、生から死へ向かう秋の色である。死から生へと向かう春の色のと対比される。
受難の際、キリストは紫の服を着させられた。

紫は、司教の法衣の色であり、威厳を表す。

紫は、殉教者の色で、断食、節制、喪の期間に着用される。

神話や歴史におけるイメージ

ホメロスの詩『オデュッセイア』の中に「葡萄酒色の海」が登場する。エーゲ海を指す。

清少納言や紀貫之の文学作品において、紫は高貴で美しい人をさらに引き立てる色として書かれている。

王権と高貴さ

紫は古代の王族や貴族が好んで使用した色であり、高貴な地位や権力を象徴する色とされてきた。
紫の染料は希少で高価だったため、一般の人々が手に入れることが難しく、王侯貴族の特権とされていた。

神秘的な魅力

紫は他の色と混ざった二次的な色であり、その深みや複雑さから神秘的な魅力を持つとされる。
紫はしばしばスピリチュアリティや霊性と関連付けられ、内なる知恵や直感、創造性を引き出す色とされている。

豊かさと贅沢

紫は鮮やかな色合いを持ち、目を引く存在感がある。
そのため、贅沢や豪華さを表現するのに適した色とされている。
紫の衣服や装飾品はしばしば高級や上品さをイメージさせ、豊かな生活や上流階級の象徴とされる。

個性と創造性

紫は他の一般的な色とは異なる存在感を持ってる。
鮮やかさや特異性から、個性的な人や創造性に富んだ人々に好まれる色となっている。
紫は独自性や独創性を表現し、自己表現やアート、ファッションなどの分野でよく使用される。

二面性

紫は、(ポジティブ、動、熱い)と(ネガティブ、静、冷たい)を併せもつ色のため、表裏一体の二面性を感じさせる色でもある。

高貴と下賤、贅沢と質素、神秘と不安、崇高と催淫、美と悪魔など。

悪魔、不吉

一部の宗教や信仰体系では、紫色が魔術や魔法、秘儀的な要素と結び付けられることがある。
紫色の深みや神秘的な光沢が、不可解なものや異界の存在を連想させることから、悪魔との関連性が生じることがある。

また、文学や芸術において、紫色はしばしば悪役や邪悪なキャラクターの象徴として使用されることがある。
紫色の衣装やアクセサリーは、悪意や陰謀を暗示するために利用されることがある。

不健康、死

紫色の唇は、寒さや病によって血の気を失った唇を表す。
紫は、打ち身や打撲などで現れる鬱血や内出血の色でもある。

紫には、「死に近づいている」といったイメージもある。

関連作品

紫が、モチーフやシンボルとなった作品を紹介します。

ウォータールー橋、太陽光の効果(絵画)

Claude Monet, “Waterloo Bridge, Sunlight Effect(1903)”

クロード・モネが60歳頃に描いた作品(1903年)。
サヴォイ・ホテルから見た「テムズ川の霧の効果」を描いている。
紫色の霧の海の中には、橋、川に浮かぶ船、遠くの工場の煙突が見える。

この頃のモネの作品は1904年に画廊で展示され、印象主義の到達点として評価する見方があった一方、ポスト印象派(後期印象派)のポール・セザンヌを支持する若い世代からは、時代遅れの作品との批判も受けた。

モネの視力が低下するにつれて、彼の芸術がますます抽象的になった。
モネが、老化による視力の低下に気付いたのは1908年頃とされている。

春の夢(絵画)

William-Adolphe Bouguereau, “Rêve de printemps(1901)”

ウィリアム・アドルフ・ブグローの作品(1901年)。

19世紀フランスのアカデミズム絵画を代表する画家で、神話や天使、少女を題材とした絵画を多く残した。

深い紫色のスカートを着た女性が、3人の天使に囲まれている。

花冠には、春を感じさせる花が用いられている。

紫のアリス(小説)

紫のアリス

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柴田 よしき
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2000年に発表された日本の小説。

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幻覚か?同じマンションに住む老婦人と謎解きを始めるが、闇の世界へと引きずりこまれていく。

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