雪(ゆき)
概要
雪は、大気中の水蒸気が氷結晶となり地上に降る現象です。
表記:雪、ゆき、ユキ、スノー
他言語での表記
英語 | snow | スノー |
イタリア語 | neve | ネーヴェ |
ドイツ語 | Schnee | シュネー |
フランス語 | neige | ネージュ |
イメージや象徴
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「火事の前にネズミは逃げ出す」「桃を食って川に行くと河童にひかれる」など、日本全国に伝わる俗信を徹底収集した一冊です。
雪には、「幻想」「純潔」「静寂」「孤独」「儚さ」「死」「再生」などのイメージや象徴的な意味があります。
神秘、幻想
雪は静かに降り積もり、一面の白銀世界という非日常的で美しい風景を作り出します。
雪の結晶も複雑で美しい形状をしており、神秘性を感じさせます。
そのため、雪には「神秘」や「幻想」というイメージがあります。
雪は、非日常感、子供時代の思い出、クリスマスや祝日などの特別なイベントとも結び付けられるため、雪が降ると多くの人々がワクワクします。
純潔、清らかさ
雪は白く、白は純粋や無垢を象徴するため、白雪の美しさは「純潔さ」や「清潔さ」を連想させます。
そのため、雪は「汚れのないもの」の象徴とされる場合があります。
静寂、静けさ
雪が降ると音が吸収され、辺りが静かになることから、雪は「静寂」や「静けさ」の象徴とされています。
この雪の静寂感が心を落ち着かせることもあれば、孤独感や寂しさを強めることもあります。
孤独、寂しさ
一面に積もった雪景色は、時に「孤独」や「寂しさ」を表す象徴としても捉えられます。
雪に閉ざされた風景は、閉鎖的な環境や停滞した生活をイメージさせ、「孤独」や「寂しさ」といった感情を生み出します。
儚さ、短命さ
雪は美しく降り積もりますが、やがて溶けて消えてしまうため、「儚さ」の象徴ともされています。
この一時的な美しさが、「人生の無常」を表す場合があります。
また、雪が降る(積もる)ことが珍しい地域では、 人肌や日光ですぐに溶けてしまう雪や雪だるまは「短命なもの」としてイメージされることがあります。
冬、寒さ
雪は冬特有の現象であり、冬の寒さを直接的に表します。
そのため、雪は「冬」「寒さ」「厳しい自然環境」の象徴とされています。
雪や吹雪は、登場人物やキャラクターの心象風景でも使用されます。
「ショックを受ける」「悲しむ」「絶望する」「心が凍り付く」という否定的で冷たい感情を表す手段の一つとして、漫画やアニメなどでも使われます。
死、終焉
地上のすべてを覆い隠すような雪は、「死」や「終焉」を象徴することがあります。
氷河期をイメージすると分かりやすいかもしれません。
すべてのものが停滞・静止した様子は、「喪失」や「空虚」を感じさせます。
再生、新たな始まり
冬が終わり春が訪れると雪が溶けて新しい命が芽生えることから、雪が「再生」や「新たな始まり」の象徴とされることがあります。
雪解けが新しい季節(春)の訪れを告げるためです。
関連作品
雪が、モチーフやシンボルとなった作品を紹介します。
アナと雪の女王(映画)
2013年に公開されたディスニーアニメーション映画。
雪の女王・エルサの感情やストーリーの進行によって、寒々とした吹雪やつらら、キラキラと輝くダイヤモンドダストなどに変化する雪の様子にも注目してみてください。
雪中の狩人(絵画)

オランダおよびフランドル・ルネサンス後期の画家ピーテル・ブリューゲルの作品(1565年)。
狩人と犬が、疲れ果ててとぼとぼと歩いているように見えます。
狩人たちが捕らえた獲物はキツネ1匹だけで、左側の狩人の背に吊るされています。
この作品には、カラスやカササギが描かれていますが、オランダ文化で不吉の象徴とされています。
ブリューゲルはカラスやカササギを不吉の前兆として描いたと考えられています。
雪中のディリジェンス(絵画)

フランスの写実主義の画家ギュスターヴ・クールベの作品(1860年)。
「ディリジェンス」は商業用の駅馬車の一種で、鉄道が出現する前の長距離輸送の主な手段でした。
この作品は、フランス東部のオージュラ地方のリヴィエの森での狩猟旅行中に、クールベが目撃した実際の出来事に基づいていると考えられています。
八事の町にもやさしい雪は降るのだ(小説)
雪空を見て、彼女を思い出す。
誰にも言えない過去を抱えた2人。
共鳴するように惹かれあう彼らを、衝撃的な結末が待ち受ける。
名古屋市・八事町を舞台に紡がれる、切なくも美しい純愛物語。
雪のひとひら(小説)
ある寒い日、雪のひとひらは生まれた。
地上に舞いおりたときから、彼女の長い旅がはじまった。
伴侶となる雨のしずくとの出会い、新たな命の誕生。
幸福なときも試練のときも、彼女は愛する者のために生きた。
やがて訪れた、夫との永遠の別れ、子どもたちの門出。
雪のひとひらは、その最期の瞬間、自らの生の意味を深く悟る――。自然の姿に託して女性の人生を綴る、優しく美しい物語。
冷たい校舎の時は止まる(小説)
雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。
開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。
凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。
でもその顔と名前がわからない。
どうして忘れてしまったんだろう――。
第31回メフィスト賞受賞作。
焔と雪 京都探偵物語(小説)
大正の京都。伯爵の血筋でありながら一族に忌み嫌われる露木の病弱な体は、日々蝕まれていた。
だが祇園祭の宵山も盛りの頃、露木は鯉城に出逢う。頑強な肉体の彼が、外の世界を教えてくれたから、心が救われた。その時から、露木は鯉城のために謎を解く。
『刀と傘』で「ミステリが読みたい!」ベストミステリ1位を獲得した著者が仕掛ける、驚愕必至の連作本格探偵ミステリ。
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