拳を握る
概要
拳を握るとは、手を強く閉じ、指を曲げて手のひらを中に向けることである。
手の指が曲がっているため、手のひらが内側になり、指先は手のひらに収まる。
格闘技やボクシングなどのスポーツでの攻撃や防御の基本的な形態としても使用される。
表記:こぶし、握りこぶし、フィスト、グー
イメージや象徴
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拳を握る行為には、「決意」「抗議」「戦闘」「緊張」「団結」などのイメージや象徴的な意味があります。
力、決意
拳を握ることは力や決意を表す行為である。
握った拳は力強さや覚悟を示し、自分の意志や目標に対する固い決意を象徴する。
抗議、抵抗
拳を握ることは抗議や抵抗の象徴としても捉えられる。
運動やデモなどで拳を握る(拳を突き上げる)ことは、不正や社会的な問題への抗議や立ち上がりを表現する手段の一つである。
戦闘、闘争
拳を握ることは戦闘や闘争の意思を示す行為である。
握った拳は攻撃や防御の準備を表し、勝利を目指す闘志や闘争心を象徴する。
緊張、ストレス
拳を握ることは緊張やストレスを抱えた状態を表すこともある。
強く握り締めた拳は内に秘めた緊張や不安を示し、感情の抑制や制御を象徴する場合もある。
団結、連帯
拳を握ることは団結や連帯の象徴としても捉えられる。
複数の人々が団結し、力を合わせて目標に向かって拳を握ることは、協力や結束を示す手段の一つである。
関連作品
拳が、モチーフやシンボルとなった作品を紹介します。
蜂起(絵画)
オノレ・ドーミエの作品(1848年頃)。
君主制が打倒された 1848 年の革命に触発されて描いた作品とされる。
革命の熱意や爆発的感情を表現している。
拳は、鬱積した人間の憤りの象徴と考えられる。
The Problem We All Live With(絵画)
Norman Rockwell: Drawings, 1911-1976
ノーマン・ロックウェルの作品(1964年)。
画像は、ロックウェル作品集の表紙を代用している。
人種差別撤廃の時代に、6歳のアフリカ系アメリカ人の少女が、白人の小学校へ通う様子を描いている。
暴力や迫害に晒される少女は4人の保安官によって護衛されており、壁には人種差別用語が殴り書きされ、トマトが投げつけられている。
少女と保安官の拳がとても印象的に見える。ぜひ元の絵や当時の記事をご覧いただきたい。
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