風(かぜ)
概要
風は、大気中の空気の流れであり、地球の自然現象の一つ。
風は気圧差によって生じ、方向や強さが異なる。
風は天候や気候の要素として重要であり、涼しさや快適さをもたらす他、風力発電などのエネルギー源としても利用される。
他言語での表記
英語 | wind | ウィンド |
イタリア語 | vento | ヴェント |
スペイン語 | viento | ビエント |
ドイツ語 | Wind | ヴィント |
フランス語 | vent | ヴァン |
イメージや象徴
『考察事典』おすすめの一冊
日本全国に伝わる言い伝えや迷信を収集、項目ごとに分類した事典です。
「火事の前にネズミは逃げ出す」「桃を食って川に行くと河童にひかれる」など、日本全国に伝わる俗信を徹底収集した一冊です。
風には、「自由」「気まぐれ」「浄化」「神秘」「突然の出来事」などのイメージや象徴的な意味があります。
キリスト教・聖書におけるイメージ
聖書の冒頭では、神の霊の風について記述されている。
神が人間を作った際に、神の息吹で人間に命を吹き込んだ。
神秘、スピリチュアル
目に見えず、とらえられず、人間の力が及ばない風は、様々な宗教や文化で、神性をもつものとされた。
風が吹くことで不可視の力や霊的な存在が感じられるとされ、風は神聖なるものと結びつけられた。
暴風は神の怒りを表す。
自由、移動
風は自由な存在であり、移動や変化の象徴とされる。
風が吹くことで空気や雲が移動し、自由や流動性をイメージさせる。
気まぐれ、移り気
先述の「自由」「移動」というイメージから派生して、風には「気まぐれ」「移り気」などを表す例えに使われることがある。
A woman’s mind and winter wind change often.
「女心と冬の風はよく変わる」という意のイギリスの諺。
清新さ、浄化
風は新鮮な空気を運び、環境を浄化する役割を果たす。
風が吹くことで空気が入れ替わり、悪臭や汚染物質が払拭されるイメージがある。
活力、エネルギー
強い風は活力やエネルギーの象徴とされる。
風は風力発電などの再生可能エネルギーの源として利用されることから、持続可能性とエネルギーの象徴ともなる。
急激な変化、突然の出来事
風は自然界や季節の変化をもたらす力として認識されている。
風が吹くことで気温や天候が変化し、季節の移り変わりを感じさせる。
突風は、急激な変化や突然の出来事を表す例えに使われることがある。
関連作品
風が、モチーフやシンボルとなった作品を紹介します。
Gust of Wind(絵画)
ジャン=フランソワ・ミレーの作品(1871年頃)。
風が大地を荒らし、大きな樫の木が根元から引きちぎられる場面を描いている。
よく見ると小さく農民の姿が描かれており、人間に対する自然の力というロマン主義的な考えを暗示している。
また、変化する現代社会によって破壊されつつあった伝統的な農村生活を象徴している可能性もある。
A Windy Day(絵画)
ガエターノ・ベライの作品(1922年)。
目に見えない風を表現するためには、たなびくものや吹き飛ばされるもので表現される。
この作品は、服の質感よって見事に風を表現しており評価された。
ベライこのような日常生活や人間の1シーンを描いた風俗画を多く残している。
一瞬の風になれ(小説)
2009年に発表された小説。
春野台高校陸上部、1年、神谷新二。
スポーツ・テストで感じたあの疾走感……ただ、走りたい。
天才的なスプリンター、幼なじみの連と入ったこの部活。
すげえ走りを俺にもいつか。デビュー戦はもうすぐだ。
青春陸上小説の第一部。
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