9(nine)
目次
概要
9は、8の次で10の前の数であり、数字の中では最も基本的な数の1つである。
表記:九、玖、きゅう、く、ちゅう、ここのつ、ここの
他言語での表記
英語 | nine | ナイン |
イタリア語 | nove | ノーヴェ |
スペイン語 | nueve | ヌエベ |
ドイツ語 | neun | ノイン |
huit | neuf | ヌフ |
イメージや象徴
9は、「奇跡」「苦しみ」「不足」「魔術」などのイメージや象徴的な意味があります。
キリスト教・聖書におけるイメージ
3(三位一体の神)の自乗である9は、奇跡を意味する。
受胎告知(3月25日)からキリストの誕生(12月25日)まで、9か月である。
ダンテの『神曲』では、天国も地獄も9つの界(層)に分けられる。
天使には9つの階級がある。
数秘術におけるイメージ
数秘術では、包容力などを象徴する。
苦しみ
日本語では9を「く」とも読むが、苦(く)を連想させるため、日本では縁起の悪い不吉な数字としても扱われてきた。
足りない
9は、「10から1つ欠けた数」というイメージがある。
四谷怪談『お岩さん』(お菊さん)では、10枚揃いの皿を1枚割ってしまった下女の霊が、恨みがましく皿を9枚まで数え、最後には「1枚足りない」と泣き叫ぶ。
変化・転換の前触れ
9は、10に次ぐ数字であり、10進法において最後の一桁の数字。
したがって、9は変化や転換を表す数字でもある。
神秘、魔術
日本の伝統的な妖怪である「九尾の狐」は、非常に強力な霊的存在として扱われる。
ギリシャ・ローマ神話の原典の1つである『変身物語』では、魔術は呪文を9回唱える必要があるとされた。
魔女の使い魔である猫(ネコ)は、9つの魂をもち、9回生き返るとされた。
関連書籍
数字について解説した書籍を紹介します。
図形と数が表す宇宙の秩序
2020年に発表された書籍。
基本的な図形とそれに対応する自然数は、文化や時代を超えた象徴的な意味を持ちます。
この象徴的な意味が、古代建築の設計や絵画の構図、都市計画などに用いられてきたということを具体例を示して解説しています。
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