正円(circle)
概要
正円とは、円の形状のうち、中心からの距離が全て等しい円のことを指す。
正円は幾何学や数学の概念として重要であり、建築やデザイン、科学、工学などのさまざまな分野で利用されている。
他言語での表記(円)
英語 | circle | サークル |
イタリア語 | cerchio | チェルキオ |
スペイン語 | círculo | シルクロ |
ドイツ語 | Kreis | クライス |
フランス語 | cercle | セルクル |
イメージや象徴
『考察事典』おすすめの一冊
錬金術における用語や象徴的意味をまとめた事典です。
紀元後初頭から20世紀末までの錬金術文献、文学的資料、学術的資料などを網羅的に精査し、物理的観点と哲学的観点の双方から解説しています。
正円には、「神」「完全」「無限」「平等」「宇宙」「因果」などのイメージや象徴的な意味があります。
キリスト教・聖書におけるイメージ
円は測定できない(π=3.14159…は無限に続く)ため、神のシンボルとされる。
現実のシンボルである正方形とは対照的であるとされる。
神話や歴史におけるイメージ
正円は王の権力を表す。翼が生えた正円はバビロンを表す。
錬金術の円積法(円積問題)では、神と人間、男と女、天と地の統ーという、人間の完全性を追求した。

完全性
正円は、円形の中で全ての点が等しく均等に配置されており、完璧な形とされる。
そのため、正確さや完全性を象徴する要素として捉えられることがある。
無限性
完璧な幾何学図形である正円は、無始無終の連続性を表す。
このため、無限性や永遠性を象徴することもある。
平等性
正円は、全ての点が中心から等距離に配置されている。
この均等性から、平等性や公正さを象徴する要素としても捉えられることがある。
調和
正円は、非常にバランスの取れた形をしている。
このため、和や調和を象徴する要素としても捉えられる。
宇宙
宇宙は広がりや拡張を持ちながらも、全体的に球状または球面の形状をしている。
この球形の特性は、正円の形状と類似しているため、正円は宇宙や天球、全を象徴している場合がある。
因果、輪廻
因果関係では、ある事象が別の事象を引き起こし、それがさらに別の事象に影響を及ぼすという連鎖が存在する。
正円は、この因果の連鎖を象徴的に表現していると捉えられる場合がある。
また、因果や輪廻といった概念は、時間や存在の無限性と密接に関連している。
正円は、無始無終の連続性と無限性の象徴として表現されることがある。
関連作品
正円が、モチーフやシンボルとなった作品を紹介します。
Black Circle(絵画)

カジミール・マレーヴィチの作品(1915年)。
マレーヴィチは、誰もが理解できると当時に、宗教画に匹敵するような、感情に訴えかける作品を作ろうとしていた。
同じく、《Black Square》《Black Cross》がある。
Circles in a Circle(絵画)

ワシリー・カンディンスキーの作品(1923年)。
美術理論家でもあったカンディンスキーは、抽象絵画の創始者とされる。
「これは、円というテーマを前面に押し出した私の最初の絵だ」と述べている。
図形と数が表す宇宙の秩序
2020年に発表された書籍。
基本的な図形とそれに対応する自然数は、文化や時代を超えた象徴的な意味を持ちます。
この象徴的な意味が、古代建築の設計や絵画の構図、都市計画などに用いられてきたということを具体例を示して解説しています。
図形のイメージや象徴
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