グレー(灰色)
概要
灰色は、基本的な色の1つで、黒や白と同じく無彩色である。
他言語での表記
英語 | gray | グレー |
スペイン語 | grigio | グリージオ |
イタリア語 | gris | グリス |
ドイツ語 | grau | グラウ |
フランス語 | gris | グリ |
イメージや象徴
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灰色には、「禁欲」「庶民の色」「中立」「無個性」「無限」「成熟」「不確かさ」「不正」などのイメージや象徴的な意味があります。
キリスト教・聖書におけるイメージ
灰色は、禁欲を表す。
修道士の服に灰色が用いられていることも、禁欲の精神に基づいていた。
神話や歴史におけるイメージ
染色技術が確立していなかった時代において、灰色は庶民にとって親しみ深い色であった。
灰色の染料はクヌギや灰汁などで入手しやすかったため、鮮やかな青や赤などと比べて庶民でも衣服に用いやすかった。
中立性、バランス
灰色は他の色との中間色であり、明暗のバランスを表し、中立的な印象を与える。
また、灰色は調和や均衡を象徴し、物事を客観的に見る能力や冷静な思考を関連付けられることもある。
無個性、無感情
灰色は鮮やかさや個性を欠くことがあり、一般的には地味で目立たない色とされる。
そのため、無個性や無感情なイメージと結びつくことがある。
老い、成熟
灰色は時の流れや経験を象徴することがある。
髪の白髪やしわが寄せる老いを表現する際にも使われる。
また、灰色は成熟や知恵を持つことも関連付けられることがある。
不確かさ、複雑さ
灰色は明確な色のない中間色であるため、不確かさや曖昧さを表す。
また、灰色は複雑な感情や、曖昧な状況を表現するためにも使われることがあります。
グレーゾーン、限りなく黒に近いグレー、灰色の世界など。
不正、不誠実
灰色は明確な色ではなく、曖昧さや不透明さを連想させることがある。
不正行為は通常、隠されたり秘密裏に行われることが多く、真実や透明性の欠如が伴う。
灰色のイメージは、この不透明性や曖昧さと関連付けられることがある。
また、灰色は経年劣化や退色した状態を表現することがある。
不正行為は社会的な価値や規範に反する行為であり、社会の健全性や誠実さに対する退化や崩壊を象徴することがある。
関連作品
灰色が、モチーフやシンボルとなった作品を紹介します。
Gray Tree(絵画)
ピート・モンドリアンの作品(1911年)。
この作品は、モンドリアンがキュビズムの実験を始めていた時期に制作された。
前景と背景の要素が混ざり合っているように見え、色彩は非常に限られている。
灰色の虹(小説)
2020年に発表された日本の小説。
身に覚えのない上司殺しの罪で刑に服した主人公。
出所後、主人公は7年前に自分を冤罪に陥れた者たちへの復讐を決意する。
愛を奪われた者の孤独と絶望を描き、人間の深淵を抉る長編ミステリー作品。
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