【6~7か月目】あれ…? 時間単価で考えると…?
時給換算すると「500円以下」
PV1本1万円で依頼を受けて、
毎日2時間、14日間かけてヒアリング~納品まで行うとすると、
時給357円です…
普通にアルバイトしたほうが良いですね…
30秒のPVって、作るの大変なんですか?
単純なテロップ入れ作業や、テンプレートを使った動画編集なら短時間でできる場合もありますが、
PVの制作はとにかく時間がかかりました…
VtuberティザーPVの制作の流れ
- 依頼者へヒアリング(どんなPVを作りたいか、素材は揃っているか等)
- 見積の提案
- 提案内容に問題がなければ取引成立
- PVに使う素材(ロゴ、イラスト、Live2D動画、ボイスなど)の受領
- PVに使うBGMの選定
- PVの制作
- 初稿PVの提出
- PVの修正
- 修正したPVの提出(OKがもらえるまで⑧⑨繰り返し)
- 納品
ティザーPVは、これからデビューするVtuberさんにとって大切なPR動画です。
依頼者様だけではなく制作側も気合を入れて、ヒアリングと制作はとにかく丁寧に行いました。
値上げがしにくい
「PV1本2万円」とかに値上げできなかったんですか?
個人勢のVtuberさんからの依頼が多かったため、
値上げがしにくかったです
「個人勢Vtuber」とは?
企業に属さず、個人で活動しているVtuberを指す言葉です。
企業による運営で活動している「企業勢Vtuber」とは異なり、本人一人(もしくは複数人)で企画、準備、配信などを行います。
確かに「30秒の動画に2万円は高い!」と思う人もいそうですね
販売数と売上
販売数:4(累計10)
売上: 35,000円(累計84,000円)
【8~10か月目】しんどさMAX…トラブルが重なる
トラブル① 文章でのやりとりが難しい
PVの修正依頼でよくあったのは「このシーンはもっと長くしてほしい」「もっとポップな感じにしてほしい」といった、ちょっと曖昧なものでした。
対面やオンラインでの打ち合わせであれば、すぐにはっきり確認できるようなことでも、文章になると難しくなってしまうことがあります…
依頼者様に対してメールで「具体的に何秒長くしますか?」「ポップってどんな感じですか?」なんて一つ一つ細かく聞きにくいですしね…
トラブル② 依頼者と音信不通になる
所謂「失踪」です。
返信も入金もないまま、制作途中でクローズしてしまった依頼もいくつかありました。
アウトソーシングなら前払いが基本ですけど、
SNS経由の依頼はトラブルが多そうですね…
トラブル③ 新型コロナウイルスの影響が出る
依頼者様もしくは私がコロナになってしまい、しばらく制作が中断してしまうケースもありました。
1か月目の価格設定が響く
副業を始めたばかりの頃は、30秒の動画制作で4,000円でした。
副業1か月目に数件問合せをもらっていたのですが、
その中には次のような依頼もありました。
今はまだロゴもイラストもないので…
半年後に依頼したいのですが、料金(4,000円)は据え置きですか?
その時の私はとにかく依頼が欲しかったため、特に何も考えず「半年後に依頼でも、今の値段(4,000円)で引き受けます!」と回答。
そして半年後には「ティザーPV1本 10,000円前後」に値上げしていたため、
同じようなティザーPVの依頼なのに、依頼したタイミングによって倍以上報酬が違う結果に。
何も考えず引き受けた私の責任ですが、正直これが1番きつかったです…
「あまりにも安すぎる」と気遣っていただき、チップをくれる依頼者様もいました…
優しすぎる…
販売数と売上
販売数:4(累計14)
売上: 30,000円(累計114,000円)
【11~12か月目】副業終了に向けて動く
心身ともにボロボロになる
連日寝不足で、土日も休めず、この頃は毎日「なんで副業を始めたんだろう…」と考えていました。
動画生成AIの登場
この頃、AIによるチャットボット『ChatGPT』、イラスト生成ツール『Midjourney』などが誰でも使えるようになりました。
ついに「動画生成AI」も登場し、
動画制作へのモチベーションがとても下がってしまいました。
販売数と売上
販売数:2(累計14)
売上: 30,000円(累計144,000円)
時間を割いて問合せしてくれた依頼者様に対して最低な行為ですが、この頃は依頼を断わる理由を探すようになっていました。
そして、アウトソーシングやTwitterからの依頼をすべて停止しました。
【1年間のまとめ】楽しくないと続けられない
累計販売数と売上
副業期間 | 動画の販売数 | 売上 |
---|---|---|
1か月目 | 1 | 4,000円 |
2~3か月目 | 0 | 0円 |
4~5月目 | 5 | 45,000円 |
6~7月目 | 4 | 35,000円 |
8~10月目 | 4 | 30,000円 |
11~12月目 | 2 | 30,000円 |
1年間の合計 | 16 | 144,000円 |
1年間を振り返った感想
動画編集での副業を完全に辞めた今になって振り返ってみると、「確実にスキルアップに繋がった」と思います。
依頼者様とのやりとりや、ヒアリングから納品まで自分一人で行うため、とても勉強になりました。
失敗しないために
「あの時これを知っていれば、今も楽しく副業できていたかも」と思ったことをいくつか紹介します。
①失敗談を知っておく
今回の失敗談も「業界ではあるある話」だったりします。
事前に知っておくと予め覚悟できたり、トラブルが起こっても対処もしやすくなったり、メリットがたくさんあります。
「副業 失敗」で検索!!
②適正な価格設定をする
「初心者だから低価格にする」「実績を積むため低価格にする」のは私はあまりオススメできません。
もし安くするとしても、絶対に後悔しない値段にしましょう…!
相場よりかなり低価格で依頼を受ける場合は、「ボランティア感覚で動画編集の依頼を受けている」と明言するといいかもしれません。
③NOと言えるようにする
制作の途中で、納期やデザインの大幅な変更をお願いされることがあります。
かなり無理をしないと対応できない場合は、思い切ってNOと言いましょう…!
「NOと言えるようにする」
これが1番難しいかもしれない…。
④マイルールを決めておく
「なぜ副業をするのか」の軸を大切にすることが重要だと思いました。
お金のために副業をする、動画編集が楽しいから副業にする、同業者や依頼者とつながりを作りたいから副業する、スキルアップしたいから副業する…などなど。
副業が上手くいかない期間が長く続いていると、ついつい軸を見失ってしまうため、定期的に思い出すようにするといいと思いました。
あとは、絶対に譲れないルールを決めておくのもいいと思いました。
- 依頼は1か月に2件までにする。
- ◯万円以下の依頼は受けない。
- 料金は必ず前払いにする、修正は追加料金をもらう。
- 実績として公開できない依頼は受けない などなど。
依頼内容や自分の体調に対して、少しでも「あれ…?」と思ったら、ちょっと休んで(時間を置いて)考え直すといいと思いました。
メリット・デメリット
「動画編集で副業」のメリット・デメリット
- フリーランスへの転身を考えているなら、お試しで副業してみるのも◎
- 確実にスキルアップできる
- 普段できない表現に挑戦できる
- 動画のカテゴリーによっては集客しやすい
- 制作進行管理の勉強になる
- ディレクターを目指すなら◎
- プライベートの時間が減る
- スケジュール管理が大変
- ヒアリングから納品まで一人で行う必要がある
- 動画編集のスペシャリスト(制作進行管理はしたくない)を目指すなら△
以上、「【副業】初心者で動画編集を1年間やってみた【リアル失敗談】」でした!
私の失敗談が、これから副業を始めたいと思っている人の参考になれば嬉しいです!!!
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