【色の解説】髪色で見るブラウンカラー【30色】

目次

はじめに

本を読んで出てきた「亜麻色」ってどんな色?

「茶髪のキャラクターで」って依頼されても、
どの茶色?

こんな経験はありませんか? 私はあります!

今回は、キャラクターデザインや色のイメージがしやすいよう、髪色(茶髪)で表現してみました。

色の意味や由来についても簡単にまとめているので、
参考にしてください!

JIS規格の慣用色269色、日本やヨーロッパ、アジアの伝統色の色見本、歴史、カラーデータがひと目で分かる色事典の決定版。

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黄橡(きつるばみ)

黄橡(きつるばみ)

黄金色に近い、赤みがある黄褐色。
橡はクヌギの古い名前で、ドングリを使って染色していたことが由来。

シナモン(cinnamon)

シナモン

シナモンの樹皮を乾燥させた香辛料の色。
シナモンには独特の甘味と辛味があり、古代ギリシアの歴史家ヘリドトスの書では、フェニックスの巣から採取されると信じられていた。

アンバー(umber)

アンバー

黄褐色。アンバーは、天然の土顔料のこと。
新石器時代の壁画に使用され、アンバーは最古の顔料の1つと考えられいる。
“unber”と似た”amber”は、琥珀色の英名。

伽羅色(きゃらいろ)

伽羅色(きゃらいろ)

伽羅(香木)で染めた、かすんだ赤みのある黄色。
至宝の香木として珍重された。

駱駝色(らくだいろ)

駱駝色(らくだいろ)

ラクダの毛の色のような浅い明るい茶色。キャメル(camel)の方が馴染みがある。

桑色(くわいろ)

桑色(くわいろ)

少し褐色味をおびた薄い茶色。
クワの樹皮や根の煎じ汁と灰汁で作られる。

ビスケット(biscuit)

ビスケット

ビスケットの生地のような色。
素朴、親しみ、優しい等の印象がある。

亜麻色(あまいろ)

亜麻色(あまいろ)

アマから作る糸の色。
淡い金髪を「亜麻色の髪」と形容することがある。

朽葉色(くちばいろ)

朽葉色(くちばいろ)

植物の葉が朽ちた色。
イチョウの黄朽葉、モミジの赤朽葉、青みが残る青朽葉など、朽葉色から派生した色は「朽葉四十八色」にまとめられる。

空五倍子色(うつぶしいろ)

空五倍子色(うつぶしいろ)

灰色を混ぜた淡い茶色。
五倍子(ごばいし)とは、白膠木の木にできる虫の瘤で、タンニン酸の原料になる。

榛色(はしばみいろ)

榛色(はしばみいろ)

ハシバミの実のようか、黄みのある茶色。ヘーゼルナッツの和訳。シェイクスピアが「明るい茶色の瞳」の形容として用いたことで有名。

木蘭(もくらん)

木蘭(もくらん)

明るめの黄褐色。
木蘭色(もくらんじき)とも言う。
モクレンは、愛、美、洗練を象徴する。

サハラ(sahara)

サハラ

サハラ砂漠の砂の色。フランスの色名。
サハラという名前は、アラビア語で砂漠や荒野を意味する「サハラウ」に由来する。

黄土色(おうどいろ)

黄土色(おうどいろ)

若干赤みのある黄色。
黄土は、風によって運ばれた砂が堆積したものを指す。
英名のオークル(ocre)は、黄色人種の肌の色に用いる。

琥珀色(こはくいろ)

琥珀色(こはくいろ)

黄褐色。
英名はアンバー(amber ※umberではない)。
昆虫や植物を含んだ琥珀は希少だったため、魔術的価値が高いとされていた。

狐色(きつねいろ)

狐色(きつねいろ)

キツネの毛の色のような色。食べ物が(美味しそうに)こんがり焼けた形容に用いられる。
一方、英名のフォックス(fox)は、日焼けやシミで変色した古い書類の形容に用いられ、マイナスイメージがある。

367色にもおよぶ色の名前の由来や成り立ちを紹介。
あなたの目に映る、すべての色には美しい名前と物語がある。

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小麦色(こむぎいろ)

小麦色(こむぎいろ)

橙に近い明るい茶色。
健康的に日焼けした肌や、濃い金髪などの形容に用いられる。

丁字色(ちょうじいろ)

丁字色(ちょうじいろ)

赤みがあるくすんだ茶色。
チョウジの樹皮や蕾などで染めた色で、チョウジ(クローブ)は香辛料や薬としても利用される。

黄櫨色(はじいろ)

黄櫨色(はじいろ)

ハゼノキの樹皮を煎じて染めた色。
ハゼノキの果実は「菩薩の実」とも呼ばれる。

テラコッタ(terracotta)

テラコッタ

赤土の素焼きの色。
古代ローマ遺跡から発掘された土器の名前が由来。

樺色・蒲色(かばいろ)

樺色・蒲色(かばいろ)

赤みの強い茶色。
西洋では、魔女除けに効果があるため、カバノキでゆりかごを編んでいたという記録がある。

雀茶(すずめちゃ)

雀茶(すずめちゃ)

スズメの羽毛のような赤黒い茶色。
江戸時代に褐色系が流行し、「雀の羽色」とまとめて親しまれていた。

赤銅色(しゃくどういろ)

赤銅色(しゃくどういろ)

あかがねいろ、しゃくどうしょく とも言う。
赤銅とは、銅に金を3~5%加えた合金を指す。

マルーン(maroon)

マルーン

赤褐色。
フランス語のマロン(栗)に由来する色だが、厳密には日本の「栗色」とは異なる。
西洋ではボルドー(bordeaux)とも呼ぶ。

マホガニー(mahogany)

マホガニー

赤褐色。マホガニー(木材)の色。
1930年に出版されたメルツ・アンド・ポール著『色彩辞典』では、マホガニーという色名が生まれたのは1737年だとされている。

栗色(くりいろ)

栗色(くりいろ)

マルーンより赤みが控えめな赤褐色。
動物の毛色を表す「栗毛」など、栗は色の形容として馴染み深い。
ヘアカラーで人気のブルネット(フランス語で「ブラウンの髪の女性」の意)は、日本では主に栗色として捉えられる。 

鳶色(とびいろ)

鳶色(とびいろ)

トビ(トンビ)の羽毛の色。
ピーヒョロロロと鳴き、日本では馴染み深い鳥。

檜皮色(ひわだいろ)

檜皮色(ひわだいろ)

ヒノキの樹皮で染めた色。
平安時代から存在する色で、武士に愛好され、狩衣の重ね色として用いられた。

褐色(かっしょく)

褐色(かっしょく)

黒みが強い茶色。
「褐(かつ・かち)」には、荒い毛で作られた服、黒ずんだ茶色という意味がある。

バントシェンナ(burnt sienna)

バントシェンナ(burnt sienna)

濃い赤褐色。
“burnt sienna”は「シエナの焼いた土」という意味。
イタリアにある古都シエナで焼かれた煉瓦の色が由来。

ブラウンカラーの一覧

今回まとめた色を一覧にしてみました

茶色の名前一覧

以上、「【茶色系】色の名前・意味・由来」でした!

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